ヨーロッパの歴史

イギリスはオランダからニューアムステルダムを奪い、「ニューヨーク」と改名したのか?

はい、その通りです。1664年、第二次英蘭戦争のさなか、リチャード・ニコルズ大佐率いるイングランド軍がオランダの植民地ニューアムステルダムを占領し、「ニューヨーク(New York)」と改名しました。

占領の経緯

当時、マンハッタン島に位置するニューアムステルダムは、オランダ西インド会社が運営するニューネーデルラント植民地の中心都市でした。1664年8月、ニコルズ大佐は艦隊と兵士を率いて同地に到着し、総督ピーター・ストイヴェサントに降伏を勧告します。要塞の防備が不十分だったこともあり、ストイヴェサントは大きな抵抗なく降伏し、街はイングランドの手に渡りました。

「ニューヨーク」の名前の由来

新しい名称は、当時のイングランド海軍大臣であったヨーク公兼アルバニー公ジェームズ(後の国王ジェームズ2世)にちなんで付けられました。彼は国王チャールズ2世の弟であり、この遠征を支援した功績から、占領した土地は彼の領地として与えられたのです。

その後の歴史

なお、1673年には一時的にオランダが街を奪還し「ニューオレンジ」と改称しましたが、1674年のウェストミンスター条約によって再びイングランド領となり、「ニューヨーク」の名称が正式に確定しました。こうして元はオランダ人の交易拠点だった小さな町は、やがて北米最大の都市へと発展していくことになります。