ヨーロッパの歴史

ロンドンに最初に定住したのは誰か?古代から続く都市の歴史

ロンドンの起源:最古の定住者たち

記録に残る限り、ロンドン周辺に最初に定住したのは、アイケニ族(Iceni)として知られるブリトン人の部族です。彼らは紀元前1世紀頃からこの地域に暮らし、テムズ川の北岸に入植地を築きました。この集落が、後に「ロンディニウム(Londinium)」と呼ばれる都市の原型になったと伝えられています。

ローマ支配下での大発展

西暦43年、ローマ帝国がブリテン島への侵攻を開始すると、ロンディニウムは瞬く間に重要な交易拠点へと成長しました。当時の人口は6万人を超え、テムズ川を通じた物流の要衝として栄えます。

ローマの統治下で街は着実に発展を続け、属州ブリタンニアでも指折りの大都市となりました。なお歴史上、アイケニ族の女王ブーディカが率いた反乱(西暦60年頃)により一時焼失したものの、その後再建され、さらなる繁栄を遂げたことでも知られています。

放棄の時代とサクソン人による復興

しかし、ローマ帝国の衰退とともにロンディニウムは運命を変えます。帝国の崩壊後、街は数世紀にわたって放棄され、荒廃した姿となりました。

転機が訪れたのは7世紀です。サクソン人がこの地に再び定住し、新たな共同体を築き上げました。こうして再生した街こそが、今日の世界有数の大都市ロンドンへとつながっていくのです。