ヨーロッパの歴史

アングロサクソンとは?歴史と言語の基礎知識をわかりやすく解説

アングロサクソンとは

アングロサクソン(Anglo-Saxons)とは、5世紀から11世紀にかけて、イングランドの大部分および現在のスコットランド南東部に居住していた文化的・民族的な集団のことです。彼らは主にゲルマン系の民族であり、中世イングランドの歴史と文化の基盤を築いた人々として知られています。

「アングロサクソン」が指す2つの意味

「アングロサクソン」という言葉は、一般的に次の2つの意味で用いられます。

1. 中世初期イングランドの時代とその人々
1066年のノルマン・コンクエスト(ノルマン征服)以前のイングランド、すなわちノルマン文化やフランス語がもたらされる前の時代と、そこに暮らした人々を指します。

2. 古英語(Old English)
アングロサクソン人が話していた言語である古英語も、「アングロサクソン」に関連する重要な概念です。

古英語とゲルマン諸語との関係

古英語は、古フリジア語、古オランダ語、古ザクセン語といった言語ときわめて近い関係にありました。これらの言語は時代とともに変化・発展を遂げ、やがて現代の西ゲルマン系諸語へとつながっていきました。今日私たちが知る英語の原型は、まさにこの古英語に由来するのです。

まとめ

アングロサクソンは、5世紀から11世紀にかけてイングランドを中心に栄えた民族集団であり、彼らの時代は1066年のノルマン征服によって終わりを迎えました。しかし、彼らが残した言語(古英語)や文化は、現代の英語やイギリスのアイデンティティに深く根付いており、イギリス史を理解するうえで欠かせない存在といえます。