ヨーロッパの歴史

アメリカ「連合規約」を起草したのは誰?成立の経緯と歴史的背景を解説

連合規約を起草したのは大陸会議

アメリカ史上初の成文憲法である連合規約(Articles of Confederation)は、特定の個人が一人で考案したものではなく、第二次大陸会議(Continental Congress)によって起草されました。

1776年の独立宣言から約1年後の1777年11月、大陸会議は連合規約の草案を採択し、これを各州に批准のため送付しました。その後、州議会での審議を経て、1781年3月に全13州による批准が完了し、正式に発効しました。

成立までの経緯

連合規約の起草には、ジョン・ディキンソンが中心となって初期草案が作成されたとされています。しかし、西部土地の帰属問題などをめぐる州間の対立により、批准までには数年を要しました。最終的に、メリーランド州が西部土地を連合に委ねる条件で同意したことで、1781年にすべての州の批准が実現しました。

連合規約の主な特徴

  • 各州の主権を尊重する緩やかな国家連合の枠組み
  • 中央政府には強制力のある執行機関が存在しない
  • 課税権や通貨発行権が連合政府に与えられていなかった

その後の運命

連合規約は独立戦争中の団結維持に貢献しましたが、中央政府の権限が弱すぎたため、財政難や州間紛争への対応が困難になりました。こうした限界が露呈した結果、1787年のフィラデルフィア憲法制定会議が招集され、現在のアメリカ合衆国憲法へと置き換えられることとなりました。