ヨーロッパの歴史

イギリスと植民地の関係が劇的に変化したのはいつ?1756年の七年戦争勃発

イギリスとその植民地との関係が劇的に変化し始めたのは、1756年です。この年に七年戦争が勃発し、両者の関係は大きな転換点を迎えることになりました。

七年戦争とはどのような戦争か

七年戦争(1756年〜1763年)は、イギリスとフランスを中心とするヨーロッパ列強が、北アメリカ大陸やインドなどの植民地・交易権益をめぐって争った世界的規模の戦争です。北アメリカでは「フレンチ・インディアン戦争」とも呼ばれ、植民地を巡る覇権争いの決着戦となりました。

戦争がもたらした関係の転換

イギリスはこの戦争に勝利し、カナダなどフランス領の広大な土地を獲得して世界最大の植民地帝国への道を歩み始めます。しかし一方で、戦争によって莫大な軍事費用の負債を抱え込むことになりました。

この財政難を解消するため、イギリス政府はそれまで緩やかな統治を行っていた北アメリカ植民地への課税強化に乗り出します。印紙法やタウンゼント諸法などの一連の税制は、植民地側から「代表なくして課税なし」という強い反発を受けました。

独立への序章となった転換点

こうした課税をめぐる対立は次第に深刻化し、ボストン茶会事件などを経て、1775年にはアメリカ独立戦争が勃発します。つまり1756年の七年戦争勃発こそが、宗主国と植民地の協調関係を崩し、やがてアメリカ独立へとつながる歴史の大きな分水嶺となったのです。