ボリス・エリツィンは東ドイツの共産主義指導者だったのか?
いいえ、ボリス・エリツィンが東ドイツ(ドイツ民主共和国)の共産主義指導者であったことはありません。エリツィンはソ連崩壊後のロシア連邦の初代大統領であり、1991年から1999年までその職を務めた人物です。
ボリス・エリツィンとはどんな人物か
エリツィンはソ連時代にスヴェルドロフスク州党委員会第一書記などを歴任した後、中央政界へ進出しました。1991年6月にはロシア史上初となる直接選挙による大統領に当選し、同年12月のソ連解体に伴い、独立したロシア連邦の初代大統領として市場経済への移行や政治改革を推進しました。在任期間は1991年から1999年までで、退任後はウラジーミル・プーチンが後を継いでいます。
東ドイツ最後の指導者はエーリッヒ・ホーネッカー
一方、東ドイツにおける最後の共産主義指導者は、エーリッヒ・ホーネッカーです。彼は1971年から1989年まで、ドイツ社会主義統一党(SED)の書記長として国家を指導しました。しかし1989年秋、ベルリンの壁崩壊につながる民主化運動の高まりの中で権力を失い、翌1990年10月には東ドイツが西ドイツに編入され、ドイツ再統一が実現しました。
まとめ
つまり、エリツィンと東ドイツの共産主義体制は無関係です。エリツィンは「ポスト共産主義ロシア」を率いた改革派の指導者であり、ホーネッカーは「東側陣営の旧来型の指導者」という、まったく対照的な立場の人物だったといえます。