ソビエト連邦時代のロシアにおいて、共産主義体制やその政策に反対する人々は、特定の呼称で分類されていました。代表的なものが「反共主義者(反共産主義者)」と「反革命分子」です。
「反共主義者」とは
「反共主義者」とは、共産主義思想そのものに反対する人々を指す言葉でした。この用語は、共産党政権やその政策に対して反対・批判的な立場を取る者全般に対して広く使われていました。
「反革命分子」というレッテル
一方、「反革命分子」は、1917年の十月革命によって成立したソビエト政権を転覆しようとする者、あるいは革命の成果を否定する者を意味しました。ロシア内戦期には白軍(白衛軍)の支持者が、その後の時代には体制批判を行う知識人や一般市民などが、このレッテルを貼られることが少なくありませんでした。
国家の敵としての弾圧
これらの呼称で分類された人々は、単なる政治的意見の相違を持つ存在ではなく、「国家の敵」とみなされました。特にスターリン時代には「人民の敵」という言葉も加わり、逮捕、投獄、強制収容所(グラーグ)への送致、さらには処刑といった厳しい迫害と弾圧の対象となりました。
関連する呼称
時代や状況によっては、富農を指す「クラーク」や「破壊工作員」「怠け者」なども、体制に敵対する者への中傷的なレッテルとして使用されました。
まとめ
ロシア(ソ連)における非共産主義者は、「反共主義者」や「反革命分子」と呼ばれ、国家の敵として扱われ、深刻な迫害を受けてきました。これらの言葉は単なる分類ではなく、弾圧を正当化するための政治的道具として機能していた点が重要です。