バイキング時代(8世紀〜11世紀頃)に、スカンディナヴィア出身のバイキング、すなわち「ルーシ」と呼ばれた人々の王朝によって統治されたロシアの都市は、主に次の2つです。
1. ノヴゴロド(Novgorod)
ノヴゴロドは、バイキングによる支配の出発点となった都市です。伝承によると、862年にルーシの首長とされるリューリク(Rurik)がノヴゴロドを拠点として支配を確立したとされています。このリューリク朝は、その後のロシアの歴史に長く影響を与える王朝の始まりとなりました。
ノヴゴロドはヴォルホフ川沿いに位置し、バルト海とビザンツ帝国(東ローマ帝国)を結ぶ交易路「ヴァリャーグからギリシャへの道」の重要な中継地として繁栄しました。
2. キエフ(Kiev)
キエフは、リューリクの一族であるオレグ(Oleg)が882年頃に征服し、支配の中心地とした都市です。オレグは首都をノヴゴロドからキエフへ移し、ここにキエフ・ルーシ(Kievan Rus')と呼ばれる国家を築き上げました。
キエフはドニエプル川沿いという戦略的な立地に恵まれ、南のビザンツ帝国との交易で大きな利益を得て、東ヨーロッパ有数の政治・経済・文化の中心として発展しました。
まとめ
このように、ノヴゴロドとキエフの2つの都市は、バイキング(ルーシ)王朝であるリューリク朝によって統治され、後のロシア国家の原型となるキエフ・ルーシの礎を築いた歴史的に極めて重要な都市です。