ヨーロッパの歴史

ピルグリムたちはロンドン会社と契約を結んでいたのか?

ピルグリムたちはロンドン会社と契約を結んでいなかった

結論から言えば、ピルグリムたちはロンドン会社(London Company)と何らかの取引や契約を交わしたわけではありません。

彼らは、イングランドにおける宗教的迫害から逃れるために新大陸への移住を決意した清教徒(ピューリタン)の一団です。1620年、彼らはメイフラワー号に乗り込んでイングランドを出発し、現在のアメリカ合衆国マサチューセッツ州プリマスに入植しました。この人々は、後に「ピルグリム・ファーザーズ(巡礼始祖)」と呼ばれるようになります。

メイフラワー号の航海とプリマス入植

ピルグリムたちが当初目指していたのは、より南に位置するバージニア植民地でした。しかし、航海中の荒天などにより航路がずれ、彼らは予定地よりはるかに北のコッド岬(ケープコッド)付近に到着することになります。

上陸に先立ち、乗客たちは「メイフラワー誓約(メイフラワー・コンパクト)」と呼ばれる文書に署名しました。これは、植民地において公正な法律を定め、それに従うことを互いに約束したものであり、後のアメリカにおける自治の理念の基礎となったとされています。

過酷な最初の冬と新しい暮らし

プリマスでの生活は決して容易ではありませんでした。到着したのが厳しい冬の時期だったため、食料不足や壊血病などの病気により、最初の冬だけで入植者の半数近くが命を落としたといわれています。

それでも彼らはプリマスへの定住を諦めませんでした。先住民族ワンパノアグ族との交流を通じてトウモロコシの栽培法などを学び、翌年の豊作を祝う行事は、後に「感謝祭」としてアメリカ全土に広まる起源となったと伝えられています。