ヨーロッパの歴史

フリードリヒ・ヴィルヘルムはいかにしてプロイセンで権力を握ったのか?——相続による権力継承の実態

相続によって手にした権力

フリードリヒ・ヴィルヘルムがプロイセンで権力を握ったのは、武力でも政略でもなく、血筋による相続でした。彼はブランデンブルク選帝侯フリードリヒと、プファルツ家出身のエリーザベト・シャルロッテとの間に生まれた息子であり、ホーエンツォレルン家の正統な後継者として育ちました。

1688年、父の死去に伴い、フリードリヒ・ヴィルヘルムはブランデンブルク選帝侯の地位を継承します。当時の神聖ローマ帝国において選帝侯位は皇帝を選出する重要な職務であると同時に、各家門の中で世襲される称号でもありました。つまり彼は、生まれながらにして権力への道が約束されていたのです。

世襲がもたらす正当性

相続による権力継承の最大の利点は、その正当性にあります。ホーエンツォレルン家の血を引く後継者が位を継ぐことは、臣下や諸外国からも自然なことと受け止められ、抵抗や反対運動を抑える大きな力となりました。フリードリヒ・ヴィルヘルムはこの世襲の原則に支えられ、ブランデンブルクとプロイセンを支配する基盤を確固たるものにしていったのです。