ヨーロッパの歴史

ジュリアス・シーザーは最初のローマ侵攻を指揮したのか?

ジュリアス・シーザーは最初のローマ侵攻を指揮したのか?

結論から言えば、ジュリアス・シーザーが最初のローマ侵攻を指揮したわけではありません。最初のローマ侵攻を率いたのは、紀元前212年に活躍したローマの将軍マルクス・クラウディウス・マルケッルスです。

「ローマの剣」と呼ばれたマルケッルスとは

マルクス・クラウディウス・マルケッルスは、第二次ポエニ戦争(紀元前218年〜紀元前201年)においてローマを勝利へ導いた名将の一人です。その勇猛さから「ローマの剣」と称えられ、紀元前212年にはシチリア島の重要都市シラクサを包囲・攻略しました。この戦いは、卓越した防衛技術でローマ軍を大いに苦しめた数学者アルキメデスの最期としても広く知られています。

シーザーの活躍との違い

ジュリアス・シーザーは、ガリア戦争やブリテン遠征など数々の軍事的功績で名を残す、共和政ローマ末期の政治家兼将軍です。しかしその活躍は紀元前1世紀のことであり、マルケッルスの時代からおよそ150年後の出来事にあたります。時代順に見れば、シーザーが「最初の」ローマ侵攻を指揮することはなかったのです。

ローマ史における先駆的な軍事行動を語る際には、シーザーではなく、より早い時代に活躍したマルケッルスの名を思い起こすことが大切です。