ヨーロッパの歴史

ハンガリーを占領したのはどこの国?ソ連占領下の約50年の歴史を解説

ハンガリーを占領していたのは、ソビエト連邦(ソ連)です。第二次世界大戦末期の1944年から1991年まで、実に約半世紀にわたり、ハンガリーはソ連の支配下に置かれていました。

戦後のハンガリーとソ連の関係

第二次世界大戦が終結すると、ハンガリーは東欧諸国と同様にソ連の衛星国となりました。共産主義政権が樹立され、ソ連軍は国内に駐留し続け、反体制派の活動や民主化の動きを力ずくで抑え込みました。ハンガリーの政治・経済・社会は、モスクワの方針に強く従属することになったのです。

1956年のハンガリー動乱

ソ連の支配に対する国民の不満が頂点に達したのが、1956年のハンガリー動乱(ハンガリー革命)です。市民や学生を中心とした大規模な反ソ蜂起が起こり、一時は改革派政権が樹立されましたが、ソ連軍の武力介入によって残酷にも鎮圧されました。この動乱では数千人が死亡し、約20万人ものハンガリー人が国外へ亡命したとされています。

占領の終焉と民主化への道

その後もハンガリーはワルシャワ条約機構の一員としてソ連圏にとどまり続けましたが、1980年代後半に始まったソ連の改革(ペレストロイカ)の流れの中で、1989年に社会主義体制が崩壊し、多党制民主主義への移行を果たしました。そして1991年、ソ連邦の解体とともに最後のソ連軍が撤退し、ハンガリーはようやく真の独立を取り戻したのです。

現在のハンガリーは、1999年にNATO(北大西洋条約機構)に、2004年にEU(欧州連合)に加盟し、西側陣営の一員として新たな道を歩んでいます。