ヨーロッパの歴史

戦争を始めたのはフランス人?それともインディアン?七年戦争の発端を解説

戦争を始めたのはフランスか、それともインディアンか?

「フレンチ・インディアン戦争を始めたのはフランス人か、それともインディアンか?」という疑問に対する答えは、実はどちらでもありません。この戦争の核心は、ヨーロッパの二大国――フランスとイギリス――の対立にありました。

七年戦争とフレンチ・インディアン戦争の関係

北米で「フレンチ・インディアン戦争」と呼ばれる戦い(1754年〜1763年)は、広義には七年戦争の北米戦線でした。七年戦争はヨーロッパを舞台としてフランスとイギリスが中心となって争われた国際紛争であり、その火種が北米大陸にも飛び火したのです。

戦争の本当の発端

戦争の直接のきっかけとなったのは、オハイオ川流域をめぐるフランスとイギリスの領土争いでした。両国ともにこの肥沃な土地への進出を目論み、1754年のジュモンヴィル・グレンの戦いなどの武力衝突を経て、対立は全面戦争へとエスカレートしていきました。

インディアン(先住民)の役割

一方、インディアン(先住民)諸部族は戦争を「始めた側」ではなく、むしろ強力な同盟者として両陣営に分かれて参戦しました。多くの部族がフランス側についた一方、イロコイ連邦など一部はイギリスを支持しました。彼らにとってこの戦争は、自らの土地と生存権を守るための戦いでもあったのです。

まとめ

フレンチ・インディアン戦争を始めたのはフランス人でもインディアンでもなく、その本質はフランスとイギリスという二つの植民地帝国の覇権争いでした。結果としてイギリスが勝利し、1763年のパリ条約によりフランスは北米における領土の大半を失うことになりました。