海兵隊の定義と役割
海兵隊(かいへいたい)とは、軍用艦に乗り組み、艦艇の防衛を担当することで艦の乗員を戦闘任務から解放する陸上部隊、あるいは水陸両用作戦において上陸任務を遂行する部隊のことです。
古代ギリシャ・ローマやカルタゴの時代には、海上歩兵がガレー船の甲板の上で戦いました。帆船時代に入っても、接舷戦(ボードリング)では同様に甲板上での戦闘が行われました。
植民地征服と海兵隊
歴史を通じて、植民地征服に特化した軍事部隊が編成されてきました。その中核を担ったのは主に海兵隊であり、他の部隊は増援や後続部隊として投入されました。
イギリスの王立海兵隊(ロイヤル・マリーンズ)は、大英帝国の主要な戦役のほぼすべてに参加したことで知られています。
第二次世界大戦における米海兵隊
第二次世界大戦中、太平洋戦線における島から島への反攻作戦(アイランドホッピング)は、主にアメリカ海兵隊(United States Marine Corps)が専門の上陸用舟艇を使用して実施しました。この戦い方により、米海兵隊は世界的にその名を知られるようになりました。
フランスにおける海兵隊
詳細については「海兵隊部隊(Troupes de Marine)」の項目を参照してください。
フランスにおいて、海兵隊はフランス陸軍に所属する連隊群を指します。機械化歩兵連隊とは異なる「軽」歩兵連隊として編成されているのが特徴です。
フランス海兵隊の起源は、王立海軍の艦船上で戦った「海の諸中隊(compagnies de la mer)」にさかのぼります。その後、フランス植民地帝国が保有していた数多くの植民地で活躍しました。
フランス海兵隊の歴史
19世紀末まで「海兵隊」と呼ばれ海軍省に属していたこの部隊は、1901年に陸軍省へ移管され、1960年の植民地帝国の終焉まで「植民地歩兵」と呼ばれました。
その後、再び「海兵隊」という名称になりましたが、これは以前のような特定省庁への所属を示すものではなくなりました。というのも、海軍省・陸軍省・空軍省が統合されて一つの国防省となったためです。