ゲッティンゲン大学の創設
1734年、ハノーファー選帝侯ゲオルク・アウグスト(1727年以降はイギリス王ジョージ2世として即位)によって創設されたゲッティンゲン大学(Georgia Augusta)は、ヨーロッパにおける近代大学の先駆けとされる名門です。創設者の名前にちなみ「Georgia Augusta」と呼ばれるこの大学は、当初から国家の発展に寄与する人材育成を重視した独特の性格を持っていました。
歴史学を中核とした画期的な教育体系
それまでの大学が神学や法学など伝統的な学問分野を中心としていたのに対し、ゲッティンゲン大学は歴史学の教育を基盤とした、体系的な課程を初めて整備しました。単に個別の講義を開講するだけでなく、学問全体を一貫したカリキュラムとして組織するという、当時としては極めて革新的な試みでした。
実務家養成という明確な目的
同大学の最大の特徴は、教員、外交官、公務員といった実務に携わる専門職の人材を養成することを明確な目標として掲げた点にあります。この理念のもと、ゲッティンゲン大学は優秀な官僚や外交官を多数輩出し、国家運営に貢献する高等教育機関として急速に名声を高めました。その教育モデルは後世の大学制度にも大きな影響を与え、近代大学のあり方を示す重要な転換点となったのです。