古代の歴史

世界最古のピラミッド:ジョセル王の階段ピラミッド

エジプト文明が生んだ数ある記念建造物の中でも、石造りのピラミッドとして最初に建てられたのが、第3王朝のファラオジョセル王の階段ピラミッドです。建設地はナイル川西岸のサッカラで、その年代は紀元前2737年から紀元前2717年頃とされています。

61メートルの威容を誇る古代の傑作

この壮大な建造物は高さ約61メートルに達し、エジプト文明における最古級の建築遺産の一つとして知られています。設計を担当したのは、ファラオに仕えた宰相であり天才建築家とされるイムホテプ。彼は従来の日干しレンガ造りではなく、初めて切り石を大規模に用いた建築を実現しました。

マスタバから階段ピラミッドへ

もともとは「マスタバ」と呼ばれる平屋根の墳墓として計画されましたが、その上にいくつもの段状の構造を重ねることで、現在見られる6段の階段型ピラミッドへと発展したといわれています。この革新的な試みは、後のギザの三大ピラミッドへとつながる、エジプト王墓建築の出発点となりました。

4600年以上の時を経てもなおその姿を留めるジョセル王の階段ピラミッドは、古代エジプト人の卓越した技術力と、死後の世界への強い信仰心を今に伝える貴重な証となっています。