古代の歴史

第一艦隊の囚人船6隻の名前とは?各船の特徴も解説

1787年5月13日、イギリスのポーツマス港を出発した「第一艦隊(ファースト・フリート)」は、全11隻で構成された大船団であり、そのうち6隻が囚人を運ぶ輸送船でした。艦隊は約250日間に及ぶ航海を経て、1788年1月にオーストラリアのボタニー湾へ到着。ヨーロッパ人によるオーストラリア植民地化の出発点となった歴史的な航海です。

第一艦隊の囚人船6隻の名前一覧

1. アレクサンダー(Alexander)

452トン級の帆船で、6隻の中でも最大級の輸送船です。男性囚人195名を乗せており、船長はダンカン・シンクレアが務めました。

2. シャーロット(Charlotte)

女性囚人88名を中心に乗せた輸送船です。後に有名な脱走劇で知られるメアリー・ブライアントも、この船でオーストラリアへ渡りました。

3. フレンドシップ(Friendship)

男性囚人76名と女性囚人21名を乗せて出発しましたが、航海途中に反乱計画の疑いが浮上したため、男性囚人はアレクサンダー号とスカーバラ号へ移されました。

4. レディ・ペンリン(Lady Penrhyn)

女性囚人101名を乗せた船です。任務を終えた帰路には、中国貿易向けの貨物を積み込むという役割も担いました。

5. プリンス・オブ・ウェールズ(Prince of Wales)

女性囚人約50名を乗せたほか、入植地で必要となる家畜や物資の輸送も行いました。

6. スカーバラ(Scarborough)

男性囚人208名を乗せた大型輸送船です。なお、この船名は1790年の第二艦隊にも再び登場することで知られています。

航海の概要

艦隊はスペイン領テネリフェ島、ブラジルのリオデジャネイロ、南アフリカのケープタウンを順に寄港しながら進み、1788年1月18日から20日にかけてボタニー湾に到着しました。しかし同湾は入植地として不適切だったため、1月26日にポートジャクソン(現在のシドニー湾)へ移動し、最初の入植地が建設されています。この日は現在、「オーストラリア・デー」として祝われています。

囚人船以外の艦隊構成

第一艦隊には、囚人船6隻のほかに以下の5隻が参加していました。

  • HMS シリウス(HMS Sirius) ― 艦隊を護衛する旗艦
  • HMS サプライ(HMS Supply) ― 小型の補給・連絡船
  • フィッシュバーン(Fishburn) ― 物資輸送船
  • ゴールデン・グローブ(Golden Grove) ― 物資輸送船
  • ボローデイル(Borrowdale) ― 物資輸送船

艦隊全体では約1,400人が乗り組み、海軍士官出身のアーサー・フィリップ船長が指揮を執りました。彼はその後、初代ニューサウスウェールズ総督として新植民地の統治を担うことになります。