古代の歴史

クリストファー・コロンブスの航海を支えた7つの道具|大航海時代の航海術を解説

クリストファー・コロンブスが航海で使用した7つの道具

15世紀末、クリストファー・コロンブスは大西洋横断という壮大な航海に挑みました。当時の船乗りたちは、現代のようなGPSや電子機器を持たず、さまざまな道具を駆使して未知の海路を切り開いていました。ここでは、コロンブスの航海を支えた代表的な7つの航海用具について詳しくご紹介します。

1. 磁気コンパス(羅針盤)

磁気コンパスは、方向を知るための最も基本的な道具です。磁化された針が地球の磁場に反応して北を指す仕組みで、広大な洋上で進むべき方角を見失わないために欠かせない存在でした。

2. アストロラーベ

アストロラーベは、太陽や星などの天体の高度(地平線からの高さ)を測定するための器具です。この測定値をもとに緯度、つまり赤道から北または南のどちらの位置にいるのかを割り出すことができました。

3. 象限儀

象限儀はアストロラーベと同様に天体の高度を測る道具ですが、より簡単に扱えるのが特徴です。四分円の形をした目盛り板と照準器を組み合わせて天体の高さを測り、緯度の決定にも活用されました。

4. クロススタッフ(十字杖)

クロススタッフは、太陽と水平線のように離れた2つの対象の間の角度を測定する道具です。この角度をもとに、船が現在いる位置の緯度を求めることができました。

5. 砂時計

砂時計は時間を計るための道具です。細い首でつながれた2つのガラス球の間を砂が流れ落ちる仕組みで、すべての砂が移り終わるまでの時間が一定であることを利用していました。船上では当直の時間管理や船速の測定など、重要な役割を果たしていました。

6. 測鉛線(そくえんせん)

測鉛線は水深を測るための道具です。一端におもり(鉛)をつけたロープを海中に垂らし、沈んだロープの長さから水深を把握しました。浅瀬や暗礁への接近を察知するための安全装置としても機能し、接岸や停泊の際には特に重要でした。

7. 海図

海図は海洋などの水域を描いた地図です。陸地や島々の位置だけでなく、岩礁や浅瀬といった危険な地形も記されており、航路の計画と安全な航行に不可欠な情報源でした。

まとめ

コロンブスの時代の航海者たちは、磁気コンパスで方角を定め、アストロラーベ・象限儀・クロススタッフで緯度を測り、砂時計で時間を管理し、測鉛線で水深を確認し、海図で航路を計画していました。これらの道具の組み合わせこそが、前人未踏の海域への挑戦を可能にしたのです。