古代の歴史

1918年にヘリコプターを発明したのは誰?実は「発明」されていなかった理由と、開発の本当の歴史

結論から言うと、1918年にヘリコプターが発明されたという記録は存在しません。この年は第一次世界大戦の終結時期にあたり、航空機の研究自体は活発でしたが、現代につながる実用的なヘリコプターはまだ誕生していませんでした。

最初の「成功した」ヘリコプター飛行は1939年

一般に「世界で初めて成功したヘリコプターの飛行」とされるのは、ロシア出身の航空技術者イーゴリ・シコルスキー(Igor Sikorsky)によるものです。1939年9月14日、彼が設計した試作機VS-300が初飛行に成功し、単一のメインローターとテールローターを組み合わせた、現在のヘリコプターの基本形式を確立しました。

その後シコルスキーは、量産された世界初の実用ヘリコプターとなるR-4の開発にも成功しています。

1918年以前にも回転翼機への挑戦はあった

ただし、ヘリコプターの研究自体はそれ以前から行われていました。代表的な出来事には以下のようなものがあります。

  • 1907年:フランス人技術者ポール・コルニュが製作した双ローターの機体が飛行し、有人の自由飛行として最も古い記録の一つとされています。ただし制御性は極めて低く、実用には程遠いものでした。
  • 1923年:スペインのファン・デ・ラ・シエルバが「オートジャイロ」を開発。これはローターを自動回転させる方式で、ヘリコプターとは異なる機種ですが、回転翼航空機の発展に大きく貢献しました。
  • 1936年:ドイツのフォッケウルフ社がFw 61を初飛行させ、実用的な操縦性能を持つヘリコプターの可能性を実証しました。

まとめ

1918年当時、ヘリコプターはまだ構想と実験の段階にあり、「発明者」と呼べる人物は存在しません。現代のヘリコプターの直接の原型をつくったのは、1939年にVS-300を飛ばしたイーゴリ・シコルスキーであり、彼は「実用的ヘリコプターの父」と広く認められています。