古代の歴史

最初に爆発物を作ったのは誰?古代中国が生んだ火薬の歴史

世界で最初に爆発物を使用したのは、古代の中国人であるとされています。人類史上初めての「爆発する力」を実用化したのは、他ならぬ東洋の文明だったのです。

最古の記録は1044年

爆発物の使用に関する最も古い記録は1044年のもので、当時の中国では、硝石・硫黄・木炭を混合して作る火薬に似た物質が使われていました。この混合物は竹筒に詰められ、北方からの侵略者であるモンゴル軍との戦いにおいて、武器として使用されたと伝えられています。

火薬はどのように発明されたのか

火薬そのものの起源はさらにさかのぼると考えられています。唐代(9世紀頃)の中国では、錬金術師たちが不老不死の霊薬を求める過程で、硝石・硫黄・木炭の組み合わせが強烈な燃焼反応を起こすことを偶然発見したと言われています。この知見がやがて軍事技術へと応用され、爆発物としての火薬が誕生しました。

竹筒から始まった原始的な火器

初期の火薬兵器は非常にシンプルなものでした。火薬を竹筒に詰めて点火し、炎や火花を敵に向けて放つというもので、現在の銃や砲の原型となる存在です。その後、火槍(ほそう)や火箭(ロケット矢)といった武器へと発展し、1044年に編纂された軍事書『武経総要』には、現存する最古の火薬の配合が記録されました。

世界を変えた中国の発明

中国で生まれた火薬の知識は、シルクロードを通じて中東へ、さらにはヨーロッパへと伝わっていきました。そして大砲や銃の発明につながり、以降の戦争の歴史のみならず、採鉱や土木工事など人類の生活全般をも大きく変えることとなったのです。