「ジェームズタウンへ向かう航海で、何人の奴隷が生き残ったのか?」という疑問に対する答えは、意外にもシンプルです。実は奴隷としてアメリカのジェームズタウンに連れてこられた人々に関する記録は存在しないのです。
1619年、最初のアフリカ人が到着
北米イギリス植民地における最初のアフリカ人がジェームズタウンに到着したのは、1619年のことでした。彼らは私掠船によってヴァージニア沖に運ばれ、当時の記録では「20名余りの黒人」として言及されています。
彼らは「奴隷」ではなく年季奉公人だった
重要なのは、この最初のアフリカ人たちは終身の奴隷ではなく、年季奉公人(インデンチャード・サーヴァント)として扱われたという点です。
- 年季奉公人は、一定期間労働することと引き換えに、自由身分や土地を得られる契約制度のもとに置かれていました。
- 当時のヨーロッパ人移民の多くも同じ制度で渡航しており、初期の植民地ではアフリカ人と白人の境遇に大きな差はありませんでした。
その後、制度はどのように変わったのか
しかし、17世紀半ば以降、ヴァージニア植民地では一連の法律が制定され、アフリカ系の人々とその子孫は世襲的な奴隷として固定されていきました。つまり、1619年に到着した人々自身は奴隷ではなかったものの、彼らの到来が後の北米奴隷制の発端となったと考えられています。
まとめると、「何人の奴隷が生き残ったか」という問いへの直接的な答えはなく、記録上は1619年に約20名のアフリカ人が年季奉公人としてジェームズタウンに到着したことが、この歴史の出発点となります。