古代の歴史

「LIBERTY(自由)」の下に女性の肖像、裏面に鷲——1971年製1ドル硬貨は実在する?その価値を解説

「表面に『LIBERTY(自由)』という文字の下に女性の顔があり、裏面には鷲が描かれている1971年のアメリカ1ドル硬貨。一体どれくらいの価値があるのか?」——こうした疑問を持つコレクターは少なくありません。

結論:1971年に発行された「女性の肖像入り」1ドル硬貨は存在しない

まず押さえておきたい重要な事実として、女性の肖像が刻まれた1971年のアメリカ1ドル硬貨は実際には存在しません。

女性の肖像と裏面の鷲を組み合わせた1ドル硬貨といえば、スーザン・B・アンソニー(Susan B. Anthony)1ドル硬貨が該当します。この硬貨は、女性参政権運動の先駆者であるスーザン・B・アンソニーの肖像が表面に、月面着陸をイメージした鷲の図柄が裏面にデザインされたもので、初めて発行されたのは1979年です。

1971年に発行されていたのはアイゼンハワー・ダラー

では、1971年当時に流通していた1ドル硬貨とは何だったのでしょうか。それはアイゼンハワー・ダラー(Eisenhower Dollar)です。第34代大統領ドワイト・D・アイゼンハワーの肖像が表面に、アポロ計画の月面着陸を記念した鷲の図柄が裏面に描かれています。

つまり、手元にある硬貨の表面が「女性の顔」であれば、1971年のアイゼンハワー・ダラーではないということになります。

女性の肖像がある場合、考えられる可能性

  • 年号の見間違い:1979年以降のスーザン・B・アンソニー・ダラーである可能性が高い
  • 模造品や記念メダル:民間で製造されたレプリカやトークンの可能性もある

スーザン・B・アンソニー・ダラーは発行枚数が非常に多く、一般的な状態のものは額面相当の約1ドルから数ドル程度の価値にとどまります。ただし、希少なバリエーション(例:1979年SミントマークのタイプIIプルーフなど)や高品位な状態のものは、コレクター市場で高く評価されることもあります。

正確な鑑定には専門家へ

硬貨の価値を正しく判断するためには、発行年・ミントマーク(造幣局マーク)・保存状態を確認することが大切です。自信がない場合は、専門のコインディーラーや鑑定機関(PCGSやNGCなど)に相談することをおすすめします。