フーパ族(Hupa、Hoopaとも表記される)は、アメリカ合衆国カリフォルニア州北西部に暮らしていたネイティブ・アメリカンの部族です。彼らの伝統的な故郷は、トリニティ川沿いに広がる「フーパ・バレー(フーパ谷)」と呼ばれる地域で、肥沃な土地と豊かな自然環境に恵まれていました。
フーパ族の故郷:カリフォルニア州北西部
フーパ族は、現在のカリフォルニア州北部のトリニティ川流域、特にフーパ・バレー一帯を中心に生活していました。この渓谷は山々に囲まれ、サケやマスが遡上する清流、ドングリを実らせるオークの森など、生活資源が非常に豊かでした。そのためフーパ族は、漁労・狩猟・採集を組み合わせた安定した暮らしを営み、独自の文化を発展させることができました。
アサバスカ語系の10部族の一つ
言語学的な分類では、フーパ族は太平洋岸に分布するアサバスカ語系(アサバスカン語派)の言語を話す民族です。カリフォルニア北西部には、伝統的に次の10部族がアサバスカ語系の先住民族として数えられています。
- フーパ族(Hupa)
- マトール族(Mattole)
- ノンガトル族(Nongatl)
- シンキョーン族(Sinkyone)
- ワイラキー族(Wailaki)
- ラシック族(Lassik)
- カートー族(Cahto)
- チルーラ族(Chilula)
- ウィルクット族(Whilkut)
- ユキ族(Yuki)
現代のフーパ族
今日、フーパ族の子孫は「ホウパ・バレー・トライブ(Hoopa Valley Tribe)」として連邦政府から正式に認められ、カリフォルニア州内でも有数の規模を誇るホウパ・バレー居留地に暮らしています。伝統的な言語や儀式、文化の継承活動も続けられており、先祖代々の土地との深いつながりは今も大切に守られています。