古代の歴史

1916年ダイム銀貨の見分け方|D(デンバー)・S(サンフランシスコ)ミントマークの確認方法

1916年に発行されたアメリカの10セント銀貨(ダイム)は、通称「マーキュリー・ダイム」(正式名称:ウィングド・リバティ・ヘッド・ダイム)と呼ばれています。中でも「1916-D」は収集家の間で最も人気の高いキーデイト(希少年号)の一つで、状態によっては数千ドル、日本円で数十万円以上の価値がつくこともあります。お手持ちのコインがデンバー(D)製なのか、サンフランシスコ(S)製なのかを見分けるカギとなるのが「ミントマーク(造幣局刻印)」です。

ミントマークの確認場所

1916年のダイムの場合、ミントマークは裏面(尾側ではなく、ファッセスと呼ばれる束棒が描かれた面)にあります。具体的には、裏面中央の束棒の左下、コインの縁近く(7時方向)に小さく打たれています。刻印は非常に小さいため、拡大鏡(ルーペ)を使うと確認しやすくなります。

1916-D(デンバー造幣局)

  • 裏面の束棒左下に小さな「D」の刻印がある。
  • 「D」はデンバー(Denver)造幣局で鋳造されたことを示します。
  • 発行枚数は約26万4千枚と極めて少なく、本物であれば高額査定の対象になります。

1916-S(サンフランシスコ造幣局)

  • 同じく束棒の左下に小さな「S」の刻印がある。
  • 「S」はサンフランシスコ(San Francisco)造幣局を意味します。
  • 1916-Dほどのプレミアムはないものの、収集価値は十分にあります。

ミントマークがない場合

刻印が一切ない場合は、フィラデルフィア造幣局で鋳造された1916年ダイムです。フィラデルフィア製は発行枚数が多いため、特別なプレミアムはつきません。

偽物を見分けるポイント

1916-Dの価値が高いため、無刻印のフィラデルフィア製に後から「D」を追刻した贋作が市場に出回っています。以下の点をチェックしましょう。

  • 刻印の字体が本物と一致しているか(本物のDは細身でシャープな形)
  • 刻印の周囲に削り跡や金属の盛り上がりなどの加工痕がないか
  • 刻印部分だけ色ツヤ(トーン)が不自然でないか

確信が持てない場合は、PCGSやNGCといった第三者鑑定機関に評価を依頼するのが最も確実です。正規の鑑定書付きであれば、売却時にも信頼性が大きく向上します。