ピルグリムたちは「13植民地」に住んでいたのか?
結論から言うと、ピルグリム(巡礼者)たちが「13植民地すべて」に住んでいたわけではありません。彼らが築いたのは、1620年に現在のマサチューセッツ州の地に設立されたプリマス植民地です。
プリマス植民地は、後にアメリカ合衆国を形成することになるイギリス領13植民地の一つでした。しかし、残りの12の植民地は、それぞれ異なる時期に、異なる目的を持ったさまざまな入植者たちによって建てられたものです。
ピルグリムたちとメイフラワー号の旅
ピルグリムたちは、イングランド国教会からの分離を求めた分離派のプロテスタントでした。母国での宗教的迫害を逃れるため、まずオランダへ移住しましたが、やがて自らの信仰と生活を守れる新天地を求め、1620年9月にメイフラワー号で大西洋の渡航に出発しました。
同年11月、彼らは現在のマサチューセッツ州コッド岬付近に到着し、船上で「メイフラワー誓約(Mayflower Compact)」に署名。これは北米における自治政府の原則を定めた重要文書として知られています。その後、プリマス・ロックと呼ばれる場所に上陸し、プリマス植民地を建設しました。
イギリス領13植民地とは
イギリス領13植民地は、1607年のバージニア植民地(ジェームズタウン)に始まり、1732年のジョージア植民地の設立まで、約120年かけて形成されました。一般的に次の3つの地域に分類されます。
- ニューイングランド植民地: マサチューセッツ湾、ニューハンプシャー、ロードアイランド、コネチカット
- 中部植民地: ニューヨーク、ニュージャージー、ペンシルベニア、デラウェア
- 南部植民地: メリーランド、バージニア、ノースカロライナ、サウスカロライナ、ジョージア
なお、プリマス植民地は1691年にマサチューセッツ湾植民地と合併しました。そのため、アメリカ独立戦争の時点では「マサチューセッツ」という一つの植民地として、13植民地の一員を構成していたことになります。
まとめ
ピルグリムたちが住んでいたのは13植民地全体ではなく、その起源となる一つの植民地――プリマス植民地(現在のマサチューセッツ州)だけです。他の12の植民地は、宗教的自由を求めた人々、経済的機会を求めた人々など、多様な背景を持つ入植者たちによって、時期も目的も異なる形で築き上げられていきました。