古代の歴史

1890年アメリカ1ドル銀貨(モーガンダラー)にミントマークのないものは存在する?

結論から言うと、1890年に発行されたアメリカ合衆国の1ドル銀貨(モーガンダラー)には、ミントマーク(造幣局の刻印)が入っていないものが実際に存在します。それはフィラデルフィア造幣局で鋳造されたもので、当時の慣例として、本局で製造された硬貨にはミントマークを刻まないことになっていたためです。

1890年モーガンダラーを鋳造した4つの造幣局

1890年のモーガンダラーは、以下の4つの造幣局で鋳造されました。

  • CC(カーソンシティ造幣局):ネバダ州カーソンシティ。西部の鉱山都市に設置された造幣局で、発行枚数が少なく人気が高い。
  • O(ニューオーリンズ造幣局):ルイジアナ州ニューオーリンズ。南部を代表する支局。
  • S(サンフランシスコ造幣局):カリフォルニア州サンフランシスコ。ゴールドラッシュ時代からの伝統ある造幣局。
  • ミントマークなし(フィラデルフィア造幣局):ペンシルベニア州にある合衆国造幣局の本局。この年の1ドル銀貨には刻印がありません。

ミントマークはどこに入っている?

モーガンダラーのミントマークは、硬貨の裏面(リーバース)にある月桂樹のリース(輪)の下部、「ONE DOLLAR」の文字の付近に刻印されています。小さな刻印なので、拡大鏡などを使って確認するとよいでしょう。

参考:各造幣局の発行枚数(1890年)

  • フィラデルフィア(マークなし):約1,680万枚
  • サンフランシスコ(S):約823万枚
  • ニューオーリンズ(O):約591万枚
  • カーソンシティ(CC):約231万枚

収集家にとってのポイント

中でも「CC」刻印の1890年モーガンダラーは発行枚数が群を抜いて少なく、状態の良い個体は高額で取引されることがあります。一方、ミントマークのないフィラデルフィア版は発行枚数が最も多く、比較的入手しやすい年号です。購入や鑑定の際は、裏面の刻印の有無と種類を必ず確認しましょう。