古代の歴史

ピルという言葉の由来とは?ラテン語「ピルラ」にたどる語源の歴史

「ピル」の語源はラテン語にある

日常的によく耳にする「ピル(pill)」という言葉。その起源は、古代ローマで使われていたラテン語の「ピルラ(pilula)」にさかのぼります。

「ピルラ」とは、直訳すると「小さな球」を意味する言葉です。より大きな球体を表す「ピラ(pila)」に、小さいことを示す接尾辞が付いた形だと考えられています。

丸い薬のかたちと言葉の結びつき

古代から中世にかけて、医師や薬剤師たちは粉末状の薬草や薬物を蜂蜜などで練り合わせ、手のひらで転がして小球状に成形した薬を作っていました。このように丸めて作られた薬こそが「ピルラ」と呼ばれ、やがて英語圏でも「ピル」として定着していったのです。

錠剤・カプセルへと広がった意味

時代が下ると、製薬技術の進歩によって、現在のような圧縮成型の錠剤やカプセル剤が登場しました。しかし「ピル」という呼び名は特定の形状にとらわれず、経口服用される医薬品全般を指す一般的な用語として広く使われるようになりました。

ちなみに、日本では「ピル」というと低用量経口避妊薬を連想しがちですが、英語ですが、英語圏では鎮痛剤などの一般薬も含め、飲み薬全般を「ピル」と表現するのが普通です。

まとめ

「ピル」という言葉は、ラテン語で「小さな球」を意味する「ピルラ(pilula)」に由来し、丸く成形された薬の形状から生まれたものです。長い歴史の中でその意味は広がり、今日では錠剤やカプセルなど、経口薬を総称する言葉として私たちに親しまれています。