古代の歴史

セントオーガスティンの砦を築いたのはスペインの船員?誤解を解く真実の歴史

セントオーガスティンの砦を建てたのは「船員」ではない

よくある誤解ですが、セントオーガスティンの周囲に砦を築いたのはスペインの船員ではありません。実際にこの砦を建設したのは、フロリダに定住したスペイン人入植者たちです。

彼らが築いたのが、現在もフロリダ州セントオーガスティンに残る「カスティージョ・デ・サンマルコス(Castillo de San Marcos)」という要塞です。この砦は、先住民の攻撃やイギリス人入植者による侵攻から街を守る目的で建設されました。

カスティージョ・デ・サンマルコスとはどんな要塞?

カスティージョ・デ・サンマルコスは1672年から1695年にかけて建設された石造りの要塞で、北米大陸に現存する最古の石材造り要塞として知られています。

使用されたのは「コキーナ」と呼ばれる貝殻を含む柔らかい石灰岩です。この素材は大砲の弾の衝撃を吸収して崩れにくいという特徴があり、要塞を非常に頑丈なものにしました。

なぜ要塞が必要だったのか

セントオーガスティン自体は1565年にスペイン人探検家ペドロ・メネンデス・デ・アビレスによって建国された、アメリカ合衆国で最も古いヨーロッパ人入植地の一つです。

当時のこの地域は、海賊や先住民族、そしてフロリダ北部へ勢力を広げるイギリス植民地からの脅威に常にさらされていました。そのため、街と港を守る堅固な防御拠点がどうしても必要だったのです。

まとめ

つまり、「スペインの船員」ではなく、セントオーガスティンに暮らすスペイン人入植者たちが、先住民やイギリス勢力からの防衛のためにカスティージョ・デ・サンマルコスを築いたのです。

この要塞は数々の包囲戦を耐え抜き、今日では国定記念物として保存され、多くの観光客が訪れる歴史的ランドマークとなっています。