古代の歴史

アメリカ開拓時代、人々は何を「お金」として使っていたのか?

アメリカ植民地時代の初期、国家通貨が確立される前は、入植者たちは実にさまざまな形の「通貨」を使って暮らしていました。現代のように統一された紙幣や硬貨が存在しない時代、人々はどのように取引を行っていたのでしょうか。

植民地時代に使われた主な通貨

1. 物々交換(バーター)

最も一般的だったのが、貨幣を介さずに品物やサービスを直接交換する物々交換です。穀物、家畜、毛皮などが事実上の支払い手段として機能し、特に農村部では広く行われていました。

2. ワンパム(貝貨)

ネイティブ・アメリカンが使っていた貝殻で作られたビーズ「ワンパム」も、重要な通貨でした。入植者たちもこれを受け入れ、税金の支払いや交易に利用されるほど普及していました。

3. 外国硬貨

スペインのレアル銀貨やイギリスのシリングなど、他国から流入した硬貨も植民地で広く流通していました。中でもスペイン製の銀貨は信頼性が高く、長年にわたり取引の中心となりました。

4. 植民地発行の紙幣

一部の植民地では独自の紙幣を発行していましたが、信用度が低く広く受け入れられないことも多く、実際には使いづらい面がありました。

統一通貨への道

植民地が成長し繁栄するにつれ、標準化された通貨への需要はますます高まっていきました。そして1792年、合衆国造幣局(United States Mint)が設立され、「ドル」がアメリカの国家通貨として採用されました。これにより、ばらばらだった取引の仕組みは大きく変わり、近代的な経済の基盤が築かれたのです。