答え:いいえ、行っていません
ジョン・ノックス(1514年頃〜1572年)はスコットランド宗教改革の中心的指導者であり、彼とその追随者たちはローマ・カトリック教会の多くの実践や教義を明確に拒否しました。その中には告解(司祭への罪の告白)や臨終の儀式(終油の秘跡)も含まれています。
ノックスがこれらの儀式を退けた理由
ノックスは、こうした儀式が聖書には根ざしていないと考えていました。さらに、司祭への告白によって罪が赦されたと感じることは、人々にかえって「偽りの安心感」を与え、真の悔い改めを妨げるものだと主張しました。
代わりに強調したこと
ノックスはカトリック的な儀式への依存を否定し、次の点を重視しました。
- キリストへの個人的な信仰
- 真の悔い改めと回心
- 聖書のみを信仰の権威とする姿勢
背景:カルヴァンの影響と長老主義の確立
ノックスは亡命先のジュネーヴでジャン・カルヴァンに学び、改革派神学の影響を強く受けていました。帰国後の1560年には「スコットランド信仰告白」が採択され、司祭制度が廃止されて長老主義(プレスビテリアン)体制が確立します。この体制下では、告解は司祭に対する行為ではなく、信徒が直接神に罪を告白することへと置き換えられました。
つまり、ノックスのような初期スコットランドのプロテスタントは、告解や臨終の塗油といったカトリックの秘跡的実践をすでに放棄しており、信仰のあり方そのものを根本的に再定義していたのです。