古代の歴史

ウィリアム・オースティン・バートは1829年にタイプライターを発明したのか?

結論から言うと、ウィリアム・オースティン・バート(William Austin Burt)が1829年に「タイプライター」を発明したわけではありません。

バートが特許を取得したのは「タイポグラファー」

1829年、アメリカの発明家ウィリアム・オースティン・バートは「タイポグラファー(Typographer)」と呼ばれる文字書き機械の特許を取得しました。これは活字を使って文字を紙に印字する仕組みを持つ、初期の書字装置の一つでした。

しかし、この機械は実用性が低く、商業的にもほとんど普及しませんでした。そのため、歴史的には「タイプライターの直接の祖先」というより、初期の書字機械の試みの一つとして位置づけられています。

最初の実用的なタイプライターは1867年に誕生

一般に「最初の実用的なタイプライター」とされるのは、クリストファー・ラサム・ショールズ(Christopher Latham Sholes)とカルロス・グリッデン(Carlos Glidden)らが1867年に開発した機械です。彼らの発明は後にレミントン社によって製品化され、「レミントンNo.1」として世界初の量産タイプライターとなりました。

このマシンで採用されたQWERTY配列は、現代のパソコンやスマートフォンのキーボードにも受け継がれており、ショールズは「近代キーボードの父」とも呼ばれています。

まとめ

バートの1829年の発明はタイプライター史における重要な足跡の一つではありますが、最初の実用的なタイプライターを発明したのは1867年のショールズとグリッデンである、というのが一般的な見解です。