はじめに
コロンブスがアメリカ大陸に到達する以前、南北アメリカにはそれぞれ独自の文明が栄えていました。なかでも特に有名なのが「インカ帝国」と「アステカ帝国」です。この記事では、両帝国がそれぞれどこに位置していたのか、どれほどの規模だったのかをわかりやすく解説します。
インカ帝国の所在地
インカ帝国は南米に位置し、雄大なアンデス山脈一帯に広がる巨大な帝国でした。現在のペルーを中心として、エクアドル、ボリビア、チリ、アルゼンチンの一部にまで領土を拡大していました。
インカ帝国は、コロンブス到来以前のアメリカ大陸における最大の帝国であり、その面積は200万平方キロメートルを超えていたとされます。首都クスコを中心に、山岳地帯を縦断する高度な道路網や、精密な石積み技術で知られるマチュ・ピチュなどの遺跡は、当時の優れた文明水準を今に伝えています。
アステカ帝国の所在地
一方、アステカ帝国はメソアメリカ(中米)に位置し、メキシコ盆地を中心として栄えました。現在のメキシコを中心に、グアテマラ、ベリーズ、エルサルバドル、ホンジュラスの一部にまで勢力を及ぼしていました。
アステカ帝国は、コロンブス到来以前のアメリカ大陸で最も強力な帝国の一つであり、人口は1,500万人以上に達していたと考えられています。首都テノチティトラン(現在のメキシコシティ)は湖上に築かれた大都市で、当時の世界でも有数の規模を誇っていました。
両帝国の比較まとめ
- インカ帝国:南米・アンデス山脈周辺(ペルー、エクアドル、ボリビア、チリ、アルゼンチンの一部)/ 面積200万平方km超
- アステカ帝国:メソアメリカ・メキシコ盆地中心(メキシコ、グアテマラ、ベリーズ、エルサルバドル、ホンジュラスの一部)/ 人口1,500万人超
このように、インカ帝国とアステカ帝国は地理的に大きく離れた場所で発展した二つの偉大な文明でした。両者とも16世紀にスペイン人の到来によって滅亡しますが、その遺跡や文化は今日でも多くの人々を魅了し続けています。