ロアノーク植民地の背景
1580年代、ウォルター・ローリー卿の後援のもと、イギリスは北米大陸への最初の足がかりとしてロアノーク島に植民地を築こうとしました。その動機には以下のようなものがありました。
経済的機会
イギリス人は新世界で金や銀などの貴重な資源を発見し、利益の上がる貿易路を確立することを期待していました。スペインが中南米で手にした莫大な富への憧れも、大きな後押しとなりました。
宗教的自由
多くのイングランドのプロテスタントたちは、母国での宗教的迫害から逃れ、アメリカ大陸に自らの宗教共同体を築くことを望んでいました。
冒険と探検
また、未知の土地を探索し、新しい居住地を開拓するという冒険心そのものに惹かれた入植者も少なくありませんでした。エリザベス朝時代の探検ブームが、こうした気運を後押ししていました。
ジェームズタウン植民地の背景
1607年、バージニア会社によって設立されたジェームズタウンは、イギリスによる北米初の恒久的植民地となりました。その設立動機は以下の通りです。
経済的機会
ロアノークの場合と同様に、貴重な資源の発見と有利な貿易路の確立が主な目的でした。後にタバコ栽培が成功し、これが植民地経済の重要な基盤となりました。
国家的威信
当時のイギリスは、スペインやフランスといったヨーロッパ列強と、アメリカ大陸での植民地獲得をめぐって激しく競合していました。ジェームズタウンは、この地域におけるイギリスの力と影響力を誇示するための重要な手段とみなされていました。
宗教的自由
一部のプロテスタントが宗教的自由を求めてジェームズタウンへ渡った事実もありますが、これは同植民地設立の主要な理由ではありませんでした。あくまで経済的利益と国家戦略が中心の動機だったのです。