聖エドマンドの埋葬地
聖エドマンド(セント・エドマンド)の遺体は、イングランド東部サフォーク州の町ベリー・セント・エドマンズにあるセント・エドマンズ修道院に埋葬されました。この修道院は「聖エドマンド修道院(Abbey of Saint Edmund)」としても知られ、中世イングランドにおける最も重要な宗教的拠点の一つでした。
聖エドマンドとはどのような人物か
聖エドマンドは9世紀にイースト・アングリア王国を統治していた王です。869年頃、ヴァイキング(デーン人)の侵攻の際に捕らえられ、キリスト教信仰を捨てることを拒んで殉教したと伝えられています。その敬虔な姿勢から、彼は後にイングランドの守護聖人の一人として広く崇拝されるようになりました。
遺体の安置と修道院の繁栄
エドマンドの遺体は当初、当時「ベデリックワース」と呼ばれていた土地に安置されていました。1020年頃、クヌート大王がこの地にベネディクト会の修道院を建立し、遺体はそこへ移されました。以降、この町は「ベリー・セント・エドマンズ(聖エドマンズの町)」という名で知られるようになり、多くの巡礼者が訪れる聖地として大いに栄えました。
その後の遺体の行方
しかし、1539年にヘンリー8世が発した修道院解散令により、セント・エドマンズ修道院は廃止されました。これに伴い、聖エドマンドの遺体の正確な所在は不明となり、現在に至るまでその最終的な眠りの場所は謎のままです。それでもなお、ベリー・セント・エドマンズには修道院の壮大な遺構が残されており、聖エドマンドゆかりの地として今日も多くの人々が訪れています。