古代の歴史

コロッサス暗号解読コンピュータを発明したのは誰?開発を主導したトミー・フラワーズの功績

第二次世界大戦中、ドイツ軍の暗号解読に使われた世界初の大規模電子計算機「コロッサス」。その開発を主導したのは、イギリスの技術者トミー・フラワーズ(Tommy Flowers)です。

トミー・フラワーズの役割

フラワーズは郵政省研究所(ダリスヒル)に勤務する電子技術者で、真空管を用いた電話交換システムの設計経験を持っていました。ブレッチリー・パークでの暗号解読作業を高速化するため、約1,500本(後継機のマーク2では約2,400本)もの真空管を使用したコロッサスを設計・製作し、1944年2月に最初のマシンが稼働を開始しました。

マックス・ニューマンの貢献

フラワーズ自身は、数学者マックス・ニューマン(Max Newman)の名前を挙げています。ニューマンはブレッチリー・パークで「ニューマンリー」と呼ばれる部門を率い、ビル・テュッテによるローレンツ暗号の解析成果をもとに、自動解読機械の構想を提唱しました。この構想こそがコロッサス開発の出発点となったとされています。

アラン・チューリングとの関係

一方で、著名な数学者アラン・チューリングはコロッサスの発明者とはみなされていません。チューリングが関わったのは、エニグマ暗号解読用の「ボンブ」という別の機械の設計であり、コロッサスの開発には直接関与していなかったためです。

まとめ

コロッサスの実際の設計・製造を主導したのはトミー・フラワーズ、そしてその機械化の構想を提案したのがマックス・ニューマンです。両者の協力により、ドイツ軍の高級暗号(通称「フィッシュ」)の解読速度は飛躍的に向上し、連合国の勝利に大きく貢献しました。