王が「ファラオ」として知られるようになった時代
王が「ファラオ」として知られるようになったのは、古代エジプトの新王国時代(紀元前1550年頃~紀元前1070年頃)です。この時代のファラオは、単なる統治者にとどまらず、神聖な存在として崇拝され、エジプトの政治と宗教の両面において絶対的な中心に位置づけられていました。
新王国時代は、トトメス3世やラムセス2世など、歴史に名を残す強力なファラオたちが活躍した時期でもあり、エジプトが最盛期を迎えた黄金時代として知られています。
「ファラオ」という言葉の由来
「ファラオ」という呼称は、エジプト語の「ペル・アア(per-aa)」に由来します。この言葉は「大きな家」、すなわち「王宮」を意味していました。
興味深いことに、当初「ペル・アア」は王個人ではなく王宮そのものを指す表現でした。しかし時代が進むにつれ、王宮と言えばそこに住まう王を想起させることから、しだいに王自身への敬称として用いられるようになりました。そして新王国時代には、王を指す一般的な呼び名として広く定着したのです。
まとめ
つまり、「ファラオ」という称号が本格的に使われるようになったのは新王国時代であり、この言葉は元々「大きな家=王宮」を意味するものでした。やがて王自身を指すようになったファラオは、神聖視された古代エジプトの最高権力者を象徴する存在へと発展していきました。