古代の歴史

エジプトとメソポタミア(現在のイラク)を結ぶ土地はどこ?

エジプトと、かつて「メソポタミア」と呼ばれた地域(現在のイラク)を結ぶ土地として古くから知られているのが、スエズ地峡です。

スエズ地峡とは

スエズ地峡は、アフリカ大陸とアジア大陸を陸続きにする細長い土地で、地中海と紅海の間に位置しています。地峡の西側にはエジプトの本土が、東側にはシナイ半島が広がっています。

かつてここは完全な陸路でしたが、1869年のスエズ運河の開通により地中海と紅海が直接つながり、地峡は運河によって分断されました。それでも、この一帯が二つの大陸、そして二つの古代文明圏を結ぶ要衝であることに変わりはありません。

メソポタミアへの道のり

エジプトからメソポタミアへ向かうには、スエズ地峡を渡ってシナイ半島に入り、さらに北東へ進んでレヴァント地方(現在のシリア、レバノン、ヨルダン、イスラエル、パレスチナ一帯)を抜け、ユーフラテス川とティグリス川の流域へとたどり着くのが古典的なルートです。

古代文明をつないだ回廊

この一帯は「肥沃な三日月地帯」と呼ばれる文明の揺りかごの一部であり、古代エジプトとメソポタミアという二大文明のあいだで、人・物・文化を行き来させる重要な回廊でした。交易路としてだけでなく軍隊の進路ともなり、数多くの歴史的出来事の舞台となってきました。

まとめると、エジプトと旧メソポタミア(現イラク)を結ぶ土地はスエズ地峡であり、そこからシナイ半島・レヴァント地方を経由する陸の回廊が、二つの古代文明を陸路でつないできたのです。