コロンブス交換(Columbian Exchange)とは、1492年にコロンブスがアメリカ大陸に到達して以降、旧大陸(ヨーロッパ・アフリカ・アジア)と新大陸(アメリカ大陸)の間で行われた、作物・家畜・人々・文化・病原体などの大規模な交流を指す歴史学の用語です。
問題
コロンブス交換の結果として、次のうち「起こらなかった」ものはどれでしょうか?
- ヨーロッパへの新作物の導入(トウモロコシ、ジャガイモ、トマトなど)
- アメリカ大陸への新作物の導入(小麦、米、サトウキビなど)
- アメリカ大陸への新しい病気の伝播(天然痘、麻疹、インフルエンザなど)
- 先住民(ネイティブ・アメリカン)人口の増加
正解
先住民(ネイティブ・アメリカン)人口の増加
解説
コロンブス交換は、アメリカ大陸の先住民にとって壊滅的な影響をもたらしました。ヨーロッパからの移住者によって持ち込まれた天然痘、麻疹、インフルエンザなどの感染症に対して、先住民は免疫を持っていなかったため、病気は瞬く間に広がりました。
その結果、先住民の人口は劇的に減少したと考えられており、地域によっては最大90%もの人が死亡したと推定されています。この未曾有の人口減少は、世界史上でも最も深刻な出来事の一つとされています。
したがって、「先住民人口の増加」はコロンブス交換の結果として実際には起こらなかった出来事であり、これが本問の正解となります。
補足:コロンブス交換がもたらしたその他の変化
一方で、トウモロコシやジャガイモ、トマトといった新大陸原産の作物がヨーロッパに伝わったことは、その後の食生活や人口動態に大きな変革をもたらしました。また逆に、小麦や米、サトウキビ、さらに馬や牛などの家畜がアメリカ大陸に導入され、両大陸の農業と経済は根本的に変わっていきました。このように、コロンブス交換には明暗両面の影響があったのです。