古代の歴史

古代ローマの都市ニコメディアはどこにあった?その所在地と歴史を解説

古代ローマ時代に栄えた都市ニコメディア(Nicomedia)は、小アジア(アナトリア半島)の北西部に位置していました。具体的には、アシア半島とビテュニア半島が交わる地点の近く、イズミト湾(Gulf of İzmit)の岸辺に面しており、その場所は現在のトルコ共和国のイズミト(İzmit)市周辺に相当します。

地理的に恵まれた立地

ニコメディアはマルマラ海の東端に開けたイズミト湾の最奥部に位置し、海と陸の交通の要衝として非常に恵まれた環境でした。ヨーロッパ側とアジア側を結ぶ交易路の結節点でもあったため、古くから戦略的・経済的に重要な都市として発展しました。

ビテュニア王国の首都として繁栄

この街は紀元前3世紀頃、ビテュニア王ニコメデス1世によって建設され、王国の首都として大きく発展しました。その後ローマ帝国の支配下に入ると、東地中海地域における重要な拠点都市の一つとなり、特に皇帝ディオクレティアヌスが一時期ここを東方の政庁所在地としたことで、帝国政治の中心地としても知られるようになりました。

現代とのつながり

現在のトルコ・コジャエリ県の県都であるイズミトは、かつてのニコメディアの跡地にあたります。イスタンブールの東約100キロメートルに位置し、今日でもトルコ有数の工業地帯として賑わいを見せています。