古代の歴史

ジンギスカンはアラビア馬に乗っていたのか?その真相を解説

結論:ジンギスカンの愛馬はモンゴル原産の馬

「ジンギスカン(チンギス・ハン)はアラビア馬に乗っていた」という話を耳にすることがありますが、これは誤りです。彼が騎乗していたのは、モンゴル高原に古くから生息する原産種であるモンゴル馬でした。

モンゴル馬の特徴:持久力と機動性

モンゴル馬は体格こそ小柄ですが、過酷な気候や劣悪な環境に耐えうる抜群の持久力と、素早く動ける機動性を兼ね備えています。厳しい寒暖差の中でも粗食に耐え、長距離を休みなく走破できるこの馬こそが、モンゴル軍の電撃的な移動と急速な領土拡大を支えた大きな要因の一つとされています。

アラビア馬がモンゴルに伝わったのは14世紀以降

一方、世界的に名高い優駿であるアラビア馬がモンゴルに導入されたのは、14世紀に入ってからです。ジンギスカンは1227年に死去しているため、アラビア馬がモンゴルに伝わる頃には、すでに彼はこの世になかったことになります。時代的に見ても、両者が接点を持つことはあり得なかったのです。

まとめ

ジンギスカンが乗っていたのはアラビア馬ではなく、耐久力と俊敏性に優れたモンゴル在来馬でした。小さな体に秘めた驚異的な能力を持つモンゴル馬の存在は、世界史上最大の陸上帝国を築き上げたモンゴル帝国の歴史を理解するうえで、欠かせないポイントだと言えるでしょう。