エルナンド・コルテスを動かした4つの原動力
16世紀初頭、アステカ帝国を征服したスペインのコンキスタドール、エルナンド・コルテス。彼を新大陸へと駆り立てた動機には、いくつかの重要な要素がありました。
1. コロンブスとヴェスプッチの探検記録
コルテスに大きな影響を与えたのは、クリストファー・コロンブスやアメリゴ・ヴェスプッチが15世紀末から16世紀初頭にかけて残した探検記録でした。これらの報告はアステカ帝国の富と繁栄を生き生きと描写しており、コルテスの興味を強くかき立て、自ら遠征隊を率いる決意へと導いたのです。
2. 冒険と富への渇望
当時の多くのスペイン人コンキスタドールと同様に、コルテスもまた冒険心と、新大陸で一攫千金を狙う野心に突き動かされていました。未知の土地を探索し征服することで、名声と富を手に入れられる絶好の機会だと考えていたのです。
3. キリスト教への熱烈な信仰
敬虔なカトリック教徒でもあったコルテスは、メキシコ征服をアメリカ大陸の先住民にキリスト教を広める機会と捉えていました。カトリック信仰を新大陸にもたらし、先住民の魂を救うことは、自分に課せられた神聖な使命であると信じていたのです。
4. 権力と栄光への執着
コルテスは野心的で冷酷な性格の持ち主であり、権力と栄光をひたむきに追い求めていました。メキシコ征服は、スペイン帝国内はもとより、その外部においても権力と影響力を手に入れるための手段だと見なしていたのです。
このように、コルテスの遠征は単一の動機によるものではなく、富への欲望、宗教的使命感、そして権力への野心といった複数の要素が複雑に絡み合った結果だったと言えるでしょう。