コロッセオで行われていたのは「戦闘」ではなく公共娯楽だった
ローマのコロッセオ(フラウィウス円形闘技場)で「戦闘」が行われていたというのは、厳密には誤解です。この巨大な円形闘技場は、剣闘士同士の試合や猛獣との見世物、公開処刑、さらには模擬海戦といった、市民向けの公共娯楽イベントのために建設・利用された施設でした。
観客たちが楽しんだ飲み物とは
興行は長時間に及ぶことも多く、観客たちは会場内で売られていた軽食や飲み物を購入しながら観覧していました。当時提供されていたと考えられている飲み物には、水、ワイン、蜂蜜で甘みをつけた飲み物などがあり、暑いローマの夏には冷たい飲み物が特に人気だったとされています。
つまりコロッセオは、現代のスタジアムのように、観客が飲食物を楽しみながらエンターテインメントを鑑賞する場だったのです。「戦闘を見ながら酒を酌み交わす」というイメージよりも、「興行を楽しむために売店でドリンクを買う」という方が実態に近いでしょう。