ハトシェプスト女王の墓「KV20」とは
古代エジプト史上、唯一の女性ファラオとして名高いハトシェプスト女王。その墓は「KV20」という番号で登録され、ルクソール西岸に広がる王家の谷(ヴァレー・オブ・ザ・キングス)の中に位置しています。
墓の全長は約110メートル
KV20の全長は、入口から奥の埋葬室までおよそ110メートル(360フィート)に達します。これは王家の谷にある王墓の中でも最長クラスの規模であり、その長大な距離を反映して、墓の内部は複雑に屈曲しながら岩盤の深くへと進んでいく構造が特徴です。
建設の背景と独自の構造
この墓はもともと父であるトトメス1世のために造営されたと考えられており、後にハトシェプストが拡張・改修し、自身の永遠の眠りの場として整えたといわれています。緩やかに湾曲しながら地下へと延びる回廊は、直線的な通路が主流だった他の王墓とは一線を画す、極めて珍しいデザインとなっています。
まとめ
ハトシェプスト女王の墓KV20は、全長約110メートルという王家の谷有数の規模を誇る墓です。複雑な曲線構造と二つのファラオにまつわる歴史的背景により、エジプト考古学において特別な存在であり続けています。