古代の歴史

古代エジプト人の何パーセントが農民だったのか?

古代エジプト人の大多数は農民だった

古代エジプトでは、人口のおよそ70〜90パーセントが農民でした。つまり、王国を実際に支えていたのはファラオや貴族、神官ではなく、日々土を耕す一般の人々だったのです。

ナイル川流域に集中した暮らし

農民たちの多くは、ナイル渓谷とナイル・デルタ地帯に住んでいました。エジプトの国土の大部分は砂漠に覆われており、人々が定住し耕作できる場所は、ナイル川がもたらす肥沃な黒い大地に限られていたためです。毎年夏になると川が氾濫し、栄養豊富なシルト(堆積泥)が運ばれることで、小麦や大麦、亜麻などの作物を豊かに実らせることができました。

国家を支えた農業と税制

農民たちは自給するだけでなく、収穫の一部を穀物税として国家に納めていました。この穀物は官吏への報酬や飢饉に備える備蓄として活用され、エジプト経済の根幹を成していました。また、ナイルの氾濫で畑仕事ができない時期には、農民たちがピラミッド建設などの大規模な国家事業に動員されたとも考えられています。

このように、古代エジプト社会において農民は人口の圧倒的多数を占め、輝かしい文明を下支えする最大の基盤となっていたのです。