古代の歴史

古代ギリシャ人は何種類の言語を話していたのか?

古代ギリシャ人は、主に「アッティカ方言」と「ドーリス方言」という2つの言葉を使い分けていました。ただし、これらは厳密には別々の言語ではなく、どちらも古代ギリシャ語の方言です。

アッティカ方言とは

アッティカ方言は、アテネとその周辺地域(アッティカ地方)で話されていた言葉です。プラトンやアリストテレスといった著名な哲学者の著作もこの方言で書かれており、後にアレクサンドロス大王の時代には「コイネー(共通ギリシャ語)」へと発展し、広大なヘレニズム世界の共通語となりました。

ドーリス方言とは

一方、ドーリス方言はペロポネソス半島を中心に話されていた言葉で、スパルタがその代表的な話者として知られています。コリントスやロドス島などの地域でも使われ、古代の叙情詩の伝統にも深く根ざしていました。

お互いに通じ合えたのか?

アッティカ方言とドーリス方言は相互に理解可能な関係にあり、話し手同士はある程度コミュニケーションを取ることができました。つまり、古代ギリシャ人が「複数の外国語」を操っていたわけではなく、同じギリシャ語という枠組みの中で、地域ごとに異なる方言を使い分けていたのです。