植民地時代の教育は「家庭」が中心だった
植民地時代のアメリカでは、ほとんどの入植者が子どもを家庭で教育していました。学校が一般に普及するのは1800年代に入ってからのことであり、それ以前は教育の質が家庭の経済状況や環境によって大きく左右されていました。
家庭ごとに大きく異なる教育環境
裕福な家庭では、子どものために家庭教師を雇うことができました。しかし、そうした余裕のない家庭では、親や年上のきょうだいが教育の役割を担わなければなりませんでした。
さらに、正式な教育をまったく受けられない子どもも少なくありませんでした。彼らは家事や農場の仕事を手伝う中で、生活に必要な知識を自然と身につけていくしかなかったのです。
限られた教育課程と、男女で異なる学び
植民地時代の教育内容は、読み・書き・算数といった基礎科目が中心で、非常にシンプルなものでした。年長の子どもになると、歴史、地理、宗教なども学ぶことがありました。
また、教育は性別によっても大きく分かれていました。男子は農業や商売の技術を教え込まれる一方、女子は料理、裁縫、育児といった家事全般の技能を身につけることが求められました。
限界を超えて生まれた偉人たち
こうした制約の多い環境にもかかわらず、植民地時代の教育は優れた人材を数多く輩出しました。ジョージ・ワシントン、トーマス・ジェファーソン、ベンジャミン・フランクリンなど、後にアメリカ社会の発展に多大な貢献を果たす人物たちは、まさにこの時代の教育を受けて育ったのです。