古代の歴史

スペイン黄金時代が蘇る――テルシオ歴史再現イベントinレルマ&ハカ

スペイン黄金時代が蘇る――テルシオ歴史再現イベントinレルマ&ハカ

個人の情熱や民間団体の取り組みによって、スペイン黄金時代(シグロ・デ・オロ)にゆかりのある由緒ある土地で、兵士、聖職者、商人、貴婦人、傭兵、さらには物乞いまでもが今ふたたびよみがえりつつあります。彼らは当時の壮麗な街並みや雰囲気の中で、生き生きと演じられているのです。

歴史ある公爵の町レルマで開催された再現イベント

その代表例として挙げられるのが、先月開催された歴史的な公爵の町レルマ(Lerma)でのイベントです。同町は歴史的建造物群として文化財に指定されています。8月2日から4日にかけて、レルマ市役所の主催、ブルゴス歴史軍事博物館友の会文化協会の運営協力のもと、スペイン各地はもとよりヨーロッパ各国からリエナクター(歴史再現者)たちが集結しました。開催時期は毎年恒例のバロック祭と重なり、テルシオの歴史再現に関わる企業や個人事業主による出店も加わり、来場者が360度楽しめる充実したイベントとなりました。

初日の金曜日は、バロック様式の華やかなパレードと町内の行進から幕を開けました。夜になると、酔いどれの喧嘩屋たちによる決闘や路上の乱闘が披露され、いつでも剣に手を伸ばしかねない緊迫感あふれる演技で観客を大いに沸かせました。

スペイン黄金時代が蘇る――テルシオ歴史再現イベントinレルマ&ハカ

フェリペ3世への謁見と17世紀の戦闘再現

メインデーには、ドゥカル広場(Plaza Ducal)において、国王フェリペ3世陛下への「手に口づけする謁見の礼」と大使の引見式の再現が行われました。国王と王妃は町を行進し、その姿はイベントに参加した再現撮影のカメラマンたちによって見事に収められました。

日曜日は気温がぐんぐん上昇する炎天下の中、イベント最大の目玉である17世紀の戦闘の再現が繰り広げられました。レルマ北側の断崖の下に広がる野原にテルシオの部隊が展開し、来場者はさまざまな視点から、アルケブス(火縄銃)とマスケット銃の一斉射撃、そして長槍を持つパイク兵の隊形変換を間近で見学することができました。

2年に一度開催されるレルマのようなイベントは、歴史愛好家たちに「もっと見たい」という思いを抱かせます。幸いにも、数か月後にはスペイン各地でさらに重要なイベントが控えています。

スペイン黄金時代が蘇る――テルシオ歴史再現イベントinレルマ&ハカ

2020年5月、ハカ城塞で国際テルシオ再現祭を開催

たとえば2020年5月には、ウエスカ県ハカ(Jaca)にて第3回「スペイン・テルシオ国際再現祭」が開催されます。軍事的なつながりが深く、比類なき歴史的舞台であるハカ城塞(シウダデラ)を会場に、帝国軍が再び太鼓の響きとともに行進します。すでに準備が進められているこのイベントには、スペイン国内外のトップクラスの再現グループや、国内屈指の再現撮影カメラマンが集結し、歴史・文化遺産の保護に尽力する企業や機関の後援を受けて実施される予定です。

どうぞお忘れなく。5月8日、9日、10日――テルシオがハカであなたを待っています。