中世ヨーロッパに大きな影を落としたヴァイキング。彼らは優れた戦士であると同時に、精力的な交易民でもありました。では、彼らはどのようにして金や銀といった貴金属を手に入れていたのでしょうか?主な入手手段を詳しく見ていきましょう。
1. 襲撃と略奪
ヴァイキングといえば、まず思い浮かぶのが襲撃です。彼らはヨーロッパ各地の沿岸集落、修道院、都市に対して数多くの遠征を行いました。特に狙われたのは、金や銀の工芸品、宝石、貨幣など貴重な宝物を所持していることで知られた富裕な修道院や教会でした。
2. 盛んな交易活動
実は、ヴァイキングの富は略奪だけによるものではありません。彼らはアングロサクソン人、フランク人、そしてアラビア世界とも活発に交易を行っていました。毛皮、奴隷、琥珀、セイウチの牙などを金や銀と交換し、広大な交易ネットワークを通じて財産を築いていったのです。
3. 貢納金と身代金の要求
征服した地域や集落から、貢納金や身代金を強制的に取り立てることもありました。さらなる攻撃を避けたい、あるいは捕虜を解放してほしいという相手側の事情を利用し、金や銀で支払わせたのです。
4. 重要な交易路の支配
ヴァイキングはバルト海や北大西洋地域などの重要な交易路を支配下に置いていました。これらの航路を行き交う商人たちから通行料を徴収することで、着実に金銀の富を蓄積していきました。
5. 採掘活動
大規模なものではありませんでしたが、ノルウェー、スウェーデン、デンマークなどの鉱山から銀を採掘する活動も行っていました。自国の資源も富の源となっていたのです。
6. 墓や埋葬地の略奪
時には、貴重な文物が埋葬されている可能性のある墓や古墳を盗掘することもありました。過去の遺物さえも富の対象となっていたのです。
まとめ:富だけが目的ではなかった
こうした方法で金や銀を手に入れていたヴァイキングですが、貴金属の獲得が遠征の唯一の動機だったわけではありません。自らの社会における権力、土地、名誉への渇望もまた、彼らを大海原へと駆り立てる大きな原動力だったのです。