最初の感謝祭に参加した部族は特定されていない
実は、1621年にニューイングランドのプリマスで開かれた最初の感謝祭に、どのインディアン(ネイティブ・アメリカン)の部族が参加したのかを明確に記録した確かな資料は残っていません。
なぜワンパノアグ族と結び付けられるのか
一般に「最初の感謝祭」といえばワンパノアグ族(Wampanoag)が連想されます。これは、ピルグリム・ファーザーズと呼ばれるイギリスからの清教徒移民たちが定住した土地に、もともとこのワンパノアグ族が暮らしていたためです。
清教徒たちが新天地での生活に不慣れだった頃、ワンパノアグ族はトウモロコシの栽培方法や漁法などを教え、彼らの生存を大きく支えたと言われています。秋の収穫を祝う宴に隣人であるワンパノアグ族が加わったというイメージが広く定着しているのは、こうした背景があるからです。
歴史的な記録は限られている
しかし、当時の宴に実際にどの部族が、あるいは複数の部族が出席したのかについては、正確なところは分かっていません。同時代の一次資料が極めて少なく、詳細な記録が現存していないためです。
そのため、「最初の感謝祭=ワンパノアグ族との共催」というよく知られたイメージは、後世に語り継がれて形成された側面が強く、史実として断定的に語ることはできないのが実情です。