古代の歴史

百年戦争はどこで行われた?主な戦場と舞台となった地域を解説

百年戦争の主戦場はフランス

百年戦争(1337年~1453年)は、イングランド王国とフランス王国の間で約116年にわたって繰り広げられた中世ヨーロッパ最大級の一連の紛争です。戦争の中心となったのは現在のフランス領土であり、ノルマンディー、アキテーヌ(ガスコーニュ)、ピカルディー、そしてパリ周辺など、フランス各地が主要な戦場となりました。

歴史に名を残す有名な戦いの舞台

クレシーの戦い(1346年)、ポワティエの戦い(1356年)、アジャンクールの戦い(1415年)など、歴史に名を刻む決定的な戦闘は、いずれもフランス北部から西部にかけての地域で行われました。また、ジャンヌ・ダルクが活躍したことで知られるオルレアンの包囲戦(1428年~1429年)も、フランス中部で展開された出来事です。

フランス以外でも起きた戦闘

とはいえ、百年戦争の影響はフランス国内にとどまらず、ヨーロッパの広い範囲に及びました。主な戦場となった地域は以下の通りです。

  • ネーデルラント(低地諸国):現在のベルギーやオランダにあたる地域では、羊毛貿易などの経済的な利害をめぐる小競り合いや海戦が発生しました。
  • ブルターニュ:ブルターニュ継承戦争(1341年~1365年)と呼ばれる内戦が、英仏両国それぞれが支持する候補を擁立する形で代理戦争として展開されました。
  • スペイン:カスティーリャ王国の王位継承問題に関連して、イベリア半島でも英仏双方が介入する戦闘が行われました。
  • スコットランド:フランスと「古い同盟」で結ばれていたスコットランドに対し、イングランドが攻勢をかけるなど、北方でも戦火が拡大しました。

まとめ

百年戦争は、主にフランスを舞台としてイングランド王国とフランス王国が戦った長期の紛争ですが、その余波はネーデルラント、ブルターニュ、スペイン、スコットランドといった周辺地域にも波及しました。陸戦のみならず海戦も含めると、戦争の影響範囲はさらに広く、中世後期のヨーロッパ全体の政治・軍事情勢に大きな転換をもたらしたのです。